王様に逆らった時【完】
王様と一緒に寝たい


あの日は結局私たちのクラスが早めに終わったんだけど、すごくゆっくり着替えて想ちゃんと時間を合わせて一緒に帰った。



夏休みも最終日。明日から二学期が始まる。



宿題だって全部終わって、まきちゃんと花火もしたし思い残すことのない夏を過ごせたんだけど。




「はぁ、」




あろうことか私は昨日怖い夢を見てしまって、全然眠れない。



外で風が吹くたび、驚いてしまう。



…ゾンビに追いかけられる夢見ちゃったんだもん。怖くて目を閉じると浮かんでくるあの衝撃映像。



…明日始業式なのにどうしよう。



あ、そうだ。



思い立って、部屋の窓を開けて隣の家のベランダへ侵入する。



まだ明るい窓に、コンコンとノックをする。




「は、お前何してんの。」



出てきたのは、ジャージ姿の想ちゃん。
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