戻り駅
 ぎこちなく返事をしてまた私から視線をそらせた。明らかにいつもの良治とは違う様子に私は内心眉間にシワを寄せていた。


 誠に変化は見られない。


 だけど良治のほうだけはなんだかおかしい。


そう感じていたが、これ以上深堀すると警戒されてなにも話してくれなくなってしまうかもしれない。


「そっか。じゃあ、彼女と仲良くね」


 私はそういって、自分の席へと戻ったのだった。
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