保健室で眠る吸血鬼
「……いか、ないで」
そう言って、女子生徒は俺の裾を握ってきた。
俺は仕方なく隣の椅子に座った。
カーテンを閉めて。
「ごほ、ごほ……」
咳は、相変わらず……。
数時間後。
俺は寝ていたらしく、女子生徒に起こされた。
「……」
「目を覚ましたのか?」
「うん」と、頷く。
「良く、眠れたか?」
再び「うん」と頷く。
「それなら、よかった……」
女子生徒は、さっきより良い顔つきになっていた。
俺は_________
「あなた……顔色」
「へ?」