ドアの向こうにいる君へ
 目が覚めると保健室だった。




 誰かが運んでくれたんだろう。




 先生はいなかった。





「部活戻らないと」



そう言って戻ろうとしたら、誰かが保健室に入ってきた。




「部活には戻ったら駄目だろ。」




 そんな事関係ないじゃん



って言おうと声の主の方を見たら、あの年上くんがいた。




 驚いて固まる私には目もくれず、続けて気まづそうに言った。



「さっきは悪かった。これお詫びにどーぞ。」




 渡されたのはりんごジュースが入ったペットボトル。




「もうちょっと休んでから帰れよ。」




ぶっきらぼうに言って、年上くんは部活に戻って行った。
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