心の温度
七海には事情を説明してリビングで待たせていた。
不安そうにウサギのぬいぐるみを抱いていた。

「七海、啓太くんのママはお熱がひどいんだ。
今、知恵も来るし、啓太くんのお婆ちゃんとお爺ちゃんにも連絡したらすぐに来てくれるって。
七海も啓太くんちに一緒に行こう」

「うん。啓太くんは大丈夫?」

「うん。啓太くんは立派だったよ。今はお母さんの側にいるよ」

「良かった〜。さっき啓太くん泣いてたから…」

「お母さんが倒れたからビックリしたんだよ」

「うん。けいたくんママ心配だね」

「うん。そうだね」
< 125 / 330 >

この作品をシェア

pagetop