心の温度

帰りは主任がマンションの入口まで送ってくれた。
「北川さん。出張中、七海の保育園ありがとう。それと、会社では俺も気をつけて見守るし、安心してね。」
「はい。お願いします。あ、私にまでお土産ありがとうございました」
「アレは知恵と色違いなんだけど、視察した市役所の1Fで障害者の方々が手づくりの商品を販売していて…つい、目に止まったから…良かったら使ってね化粧ポーチなんだ。」
「はい。大切に使わせていただきますね。ありがとうございます。啓太にもミニカーありがとうございまた。」
「ククク。北川さんの勉強にもなると思って重機にしたから〜ハハ」
「もう〜! 暗記が大変なんですよ? 主任は意外と鬼なんですねぇ〜」
「ハハ。半年もすれば全部覚えるから大丈夫だよ」
「頑張ります!あ、着いた…」
「うん。じゃあまた月曜日」
「はい。今日はご馳走様でした。おやすみなさい」
「啓太くんもバイバイ」
「おじさん。ミニカーありがとう」
「うん。じゃあ中に入って」
「はい。」
と言って、啓太とマンションの部屋に戻ってきた。
< 197 / 330 >

この作品をシェア

pagetop