心の温度

「知恵さん、今日はカレーでしたよね。」

「うん。ご飯はタイマーにしてあるし、野菜も切って冷蔵庫に入れてるから、私たちで作ろうか。」

「そうですね。」と2人で準備に取り掛かる。

「ねぇ、彩音さんレストランの方はどうだったの?」
「それが、やはり何件もパーティー形式の結婚式をしてるので動画やパンフレットでわかりやすく説明されて、希望していた土曜日も空いていてすんなり予約できたんですよ。」

「じゃあ、明日の衣装が決まればあとは当日まで何も無し?」
「いいえ、参列下さった方々へのお返しの品の事が残ってますかね。あ!招待状も日時とレストランが決まったので作らなきゃ!」
「え、彩音さんが製作するの?」
「はい。10部くらいなので」
「やっぱり、あの専務さんのおすすめプランは本当にいいプランだもんね」
「はい。アレのおかげですんなりスムーズにトントン拍子です。」
「結婚かぁ…」
「知恵さん、中川秘書さんと何かあった?」
「う…ん。私も頭がゴチャゴチャだから、今度ゆっくりお兄ちゃんと彩音さんに相談にのって欲しいの」
「ハイ。わかりました。悟さんにも伝えておきますね。」
「うん。ヨロシクお願いします。」

彩音はピン!っときた。頑張れ知恵さん。
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