お嬢様、今宵は私の腕の中で。
美味しいと言ってもらえたことに安堵しつつ、ハーブティーと一緒にしてあったお菓子を口に運ぶ。
三春さんも同じようにして、また幸せそうに破顔した。
「わあ、このお菓子もすっごく美味しい」
ふわふわと砂糖菓子のように甘い雰囲気を纏う彼女は、笑顔になると、とびきり可愛らしくなる。
たぶん、男性から見て"守ってあげたくなる女の子"っていうのはこういう女の子のことを言うのだと思う。
三春さんを可愛いと思うのはおそらく老若男女共通だろうと思いながら、しばらくその美貌を眺めてハーブティーを楽しんだ。