この恋が終わるとしても 僕は君と居たかった。

奇跡と呼ぶには遠くて、手に届く距離なのに




「ワァァァァァ」
「キャァァッァァ」


ジェットコースターに乗って叫んでいる人の声がよく聞こえる。

私の過去が夢だったらいいな。




なんてね。


気づいたら、ベンチに座ったまま寝ていたようだ。

今日は、早く遊園地に来たため、寝ていたらちょうど待ち合わせ時間になった。

メールが一件きてたのを見ると、「五分遅れる」と友達から来ていた。

ちょっと散歩がてら、トイレに行くことにした。

ジェットコースター、コーヒーカップ、お化け屋敷、そして観覧車。

今思うとあの頃が懐かしく感じる。










「どんっ」











急に人がぶつかってきた。

同い年ぐらいの男子グループだ。

男の子の大人数の集まりは昔から少し苦手。

「すみませんっ」

と謝られたので、

顔も見ずに

「大丈夫です」

とだけいい、トイレに早足で駆け込もうとした。


その時、

グループの一人が

「おい、何やってんだよぉ早く来いよ」
























「稔」


と。



思わず微笑んだ私と仲間と笑い合ってる稔との間にほのかに暖かい風が通った。




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