文字だけの彼女。
胸の高鳴り
そろそろ、約束の定刻だ。

「そろそろ出発しますね。」

ど、だけ私は連絡を入れ…
胸の高鳴りと同時に待ち合わせ場所へ
先に夕飯を済ませるために向かった。

駅までの道中、何を考えただろう。

嬉しい。
本当に後悔は無いのか。
今日で終わらせるべきか。

色んな感情が入り乱れて
駅までの道のりは記憶が無い。

そして私鉄を乗り継ぎ
モノレールへと向かう。

いつもは乗り継ぎのタイミングが悪い
モノレールなのに
こんな日に限って乗り継ぎはスムーズだった。

ぼーっと窓の外を見ながら
目的地手前に見えてくる
ファッションホテル街。

ココで行為が行われるのかと思いながらも
少し武者震いなのか
緊張なのか、落ち着きもなく震えた。

決して、怖いわけじゃない。

逢えるのが嬉しい。

嬉しさの限界だったのか
何故か震えが止まらない。

周りから見ると病的だったかもしれない。


最寄り駅に到着した。
たった2駅。

お互いの中間点なのと
お互いの身バレがしない寂しい駅だ。

先に夕飯をした済ませると伝えていたので
唯一の喫茶店に入りメニューを眺める。

普段なら好きなメニューや
その日に合わせて何でも直ぐに決める私だが
動悸と震えで、何も喉を通らない気がして
香りの強い物は避けたくて
悩みに悩んでホットドックと飲み物を頼んだ。

その間も、お互いの連絡は途切れない。


そして、仕事帰りだと言う事と
夕食を済ませていないと聞いていたので
何かテイクアウトをしようと
彼を想像し、冷めない時間の計算をしながら
店員さんに色々と聞いた。

逆算しながら
「到着、20分前に連絡下さい。」とだけ伝え
彼の好きそうなカツサンドを注文する事にした。


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