闇の総長はあたらよに運命の姫を求める
「……お父さんとお母さんが安心して眠れるようにしないと、ね」


 もうそばで見守って貰えない両親を思う。

 二人のことを思い出すとまだ辛いけれど、それでも二人は私に生きることを望んでいたと看取ってくれた真人さんから聞いた。

 だったら、せめてその望みだけは叶えたいと思う。

 生前は親孝行らしいこと、全然できなかったから。

 それに、落ち込んでばかりだと真人さんにも心配をかけてしまう。


「うん! 元気出していこう!」


 落ち込みそうになる心を奮い立たせて、私は汐見クリニックへと足を速めたのだった。
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