それ行け、ぽっくん!!
チラッとボクを見るとまた視線を空に向けてボーッとしている。

「塩野さん…」

名前を呼ぶとようやく真っすぐこっちを見てくれた。

「何?」

「ごめんなさい」

頭をうんと下に下げる。

「…別にいいよ」

塩野さんはそう言って灰皿に灰をポン、と落とした。

「ウチの班はあんな感じだし…
気にしてたらキリがないよ」

少しだけ。

笑った気がした。





波瀾万丈な初日がこうして終わった。
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