【完全版】妹が吸血鬼の花嫁になりました。
「え? ちょっ、待っ――」
実際には二人の世界に浸りこんでいるとはいえ愛良達がいる。
それで二人きりになれたとは言わないんじゃないかな?
なんて反論は口に出す前に止められてしまった。
頬を掴まれて、強引に後ろを向かされる。
意地悪そうな目に、甘い熱を宿らせて見下ろす永人。
その目と視線が合うと、言葉が詰まった。
強い執着と相応の欲求。
求められていることに、喜びが沸き上がる。
そう、こんなにも私だけを求めてくれる永人だから、私は彼を選んだ。
そんな永人だから、私も想いを返したいと思った。
……だから、恥ずかしいからと拒み続けるのにも限度があって……。
「聖良……」
甘い呼びかけに、羞恥の心は溶かされてしまう。
「ん……」
だから私は、目を閉じて彼の唇を受け入れた。
実際には二人の世界に浸りこんでいるとはいえ愛良達がいる。
それで二人きりになれたとは言わないんじゃないかな?
なんて反論は口に出す前に止められてしまった。
頬を掴まれて、強引に後ろを向かされる。
意地悪そうな目に、甘い熱を宿らせて見下ろす永人。
その目と視線が合うと、言葉が詰まった。
強い執着と相応の欲求。
求められていることに、喜びが沸き上がる。
そう、こんなにも私だけを求めてくれる永人だから、私は彼を選んだ。
そんな永人だから、私も想いを返したいと思った。
……だから、恥ずかしいからと拒み続けるのにも限度があって……。
「聖良……」
甘い呼びかけに、羞恥の心は溶かされてしまう。
「ん……」
だから私は、目を閉じて彼の唇を受け入れた。