【SR】松嶋家の『殺意』


見かけによらず可愛らしいインテリア
に囲まれた真紀子の部屋に、よう
やく腰を落ち着ける。


『ごゆっくり、ね♪』


と耳打ちしてくれた母親の意図は
何だったのかは考えないようにし
て…


さぁ、いよいよ身代金の確認だ。


紙袋をソ〜ッと傾け、ベッドの上に
中身を滑らせる。


「……な…なんじゃこりゃ!?」


そこには現金もあったにはあった
が………


「敵も考えたわね。」


腕組みしながら冷静に言葉を発す
る真紀子とは対照的に、茂男は酸
欠になった鯉のように口をパクパク
させるだけ。
< 30 / 55 >

この作品をシェア

pagetop