年上カメラマンと訳あり彼女の蜜月まで
「そう言えば、奈々美ちゃんとは順調なの?」
走る車の中で、私は真琴に尋ねる。
奈々美ちゃんは真琴の彼女。小さい頃からよく知る近所の子で、ずっと真琴とは仲が良かった。
と言っても、私と同じようにショートカットで真っ黒に日焼けして、男の子に混じりながら外で遊んでいるイメージしかなく、真琴達が高校卒業後に付き合いだしたって聞いた時は、それはそれは驚いた。
「あー。おかげさまで。今度も奈々美と東京遊びに行こうかって話してるとこ」
「そっか。安心した。でも何でうちにあんたを泊めなきゃいけないのよ? 奈々美ちゃんと2人でどっか泊まればいいのに」
いくら結婚前だからって、奈々美ちゃんの両親そこまで固かったっけ? と思いながら尋ねる。
「アイツは叔父さんちに泊まるんだと」
「あ~。そこか!」
私は納得してそう返す。
奈々美ちゃんの叔父さん。それは他でもない、いただきの店主の竜二おじさんだ。
「俺と奈々美が一緒に店に顔出して、奈々美が泊まらないなんて無理だろ?」
そうだ。おじさんはとっても古風だ。いつの時代の人? ってくらいに。だから、未婚の女の子が彼氏とお泊まりなんて、到底許してくれるとは思えない。
「そうだよね……」
そんな話をしている間に目的のラーメン屋さんに着き、私達はいそいそと車から降りると店に向かった。
走る車の中で、私は真琴に尋ねる。
奈々美ちゃんは真琴の彼女。小さい頃からよく知る近所の子で、ずっと真琴とは仲が良かった。
と言っても、私と同じようにショートカットで真っ黒に日焼けして、男の子に混じりながら外で遊んでいるイメージしかなく、真琴達が高校卒業後に付き合いだしたって聞いた時は、それはそれは驚いた。
「あー。おかげさまで。今度も奈々美と東京遊びに行こうかって話してるとこ」
「そっか。安心した。でも何でうちにあんたを泊めなきゃいけないのよ? 奈々美ちゃんと2人でどっか泊まればいいのに」
いくら結婚前だからって、奈々美ちゃんの両親そこまで固かったっけ? と思いながら尋ねる。
「アイツは叔父さんちに泊まるんだと」
「あ~。そこか!」
私は納得してそう返す。
奈々美ちゃんの叔父さん。それは他でもない、いただきの店主の竜二おじさんだ。
「俺と奈々美が一緒に店に顔出して、奈々美が泊まらないなんて無理だろ?」
そうだ。おじさんはとっても古風だ。いつの時代の人? ってくらいに。だから、未婚の女の子が彼氏とお泊まりなんて、到底許してくれるとは思えない。
「そうだよね……」
そんな話をしている間に目的のラーメン屋さんに着き、私達はいそいそと車から降りると店に向かった。