年上カメラマンと訳あり彼女の蜜月まで
卑屈になっているわけじゃなく、さっちゃんは純粋にそう思っているようだ。
「さ……」
「さっちゃん! 睦月君! こっち来てよ!」
思ったことを言おうとしたその時、向こうから香緒が手を振って俺達を呼んだ。
「だって。行こう?」
顔を覗かせて笑いかけると、さっちゃんは一瞬戸惑ったような表情を見せた。
「いいからいいから」
明るくそう投げかけて、さっちゃんの手を取るとみんなの元へ向かった。
「司と瑤子さんが話しあるって」
香緒がニコニコしながらそう言うと、座っていた瑤子ちゃんは、司の腕に捕まり立ち上がった。
「岡田さん。咲月ちゃん。2人とも、今日は本当にありがとうございます。おかげで一生忘れられない日になりました」
笑顔を見せる瑤子ちゃんは、今世界で一番美しい花嫁さんだと俺は思う。もちろん隣に立つ男もそう思っているのか、愛おしげに自分の妻を見つめている。
「こちらこそ。瑤子さんのヘアメイク、本当に楽しかったです」
「それに撮影もね」
2人でそう返すと、瑤子ちゃんは笑みを浮かべて両手を持ち上げた。
「もう決まっちゃってるからどうかと思ったんだけど。やっぱり咲月ちゃんに貰って欲しくて」
そう言いながら差し出したものは、今日のために百合ちゃんが作ったブーケだった。
「さ……」
「さっちゃん! 睦月君! こっち来てよ!」
思ったことを言おうとしたその時、向こうから香緒が手を振って俺達を呼んだ。
「だって。行こう?」
顔を覗かせて笑いかけると、さっちゃんは一瞬戸惑ったような表情を見せた。
「いいからいいから」
明るくそう投げかけて、さっちゃんの手を取るとみんなの元へ向かった。
「司と瑤子さんが話しあるって」
香緒がニコニコしながらそう言うと、座っていた瑤子ちゃんは、司の腕に捕まり立ち上がった。
「岡田さん。咲月ちゃん。2人とも、今日は本当にありがとうございます。おかげで一生忘れられない日になりました」
笑顔を見せる瑤子ちゃんは、今世界で一番美しい花嫁さんだと俺は思う。もちろん隣に立つ男もそう思っているのか、愛おしげに自分の妻を見つめている。
「こちらこそ。瑤子さんのヘアメイク、本当に楽しかったです」
「それに撮影もね」
2人でそう返すと、瑤子ちゃんは笑みを浮かべて両手を持ち上げた。
「もう決まっちゃってるからどうかと思ったんだけど。やっぱり咲月ちゃんに貰って欲しくて」
そう言いながら差し出したものは、今日のために百合ちゃんが作ったブーケだった。