Death Contract‐死神の契約‐
No.3 キオナ
―「春稀!おはよっ!」

「ふぁー…。……はよ」

「元気なさすぎ!」

「疲れてんだよ、こっちは…」


次の日、春稀は由佳とレオと登校していた。


「レオ君。春稀が迷惑かけてない?」

「いや。酷いな、あれは」

「喋るな。お前だろ、迷惑かけてんのは。何であんなにうぜぇ付き人つけて…っ、フグッ?!」


レオは急いで春稀の口を塞いだ。


『馬鹿か、お前はっ!』


レオが小さな声で話す。


『ばれたらどうすんだよ!』

「知らねぇよ、んなもん」

『声がでかいんだよ!』

「さっきから何なの?コソコソして」


由佳が春稀とレオの顔を覗きこんだ。
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