Death Contract‐死神の契約‐
No.4 ピノ
「呼んだ?」

「ああ」

「もしかして、春稀君の事かな」

「他に何がある。思い当たる節でもあるのか、馬鹿者」

「ううん、無いよ。あと、僕は馬鹿じゃない、天才だよ」


仁王立ちする男、No.4のピノに、ジャックは腕を組み、淡々と話す。


「自らを天才と呼ぶ者は、やがて滅びる」

「…君こそ、馬鹿じゃないの。冗談に決まっているじゃないか」


ピノはため息をついた。


「だいたい、お前は何故いつもそう…!」

「悪い?僕は欲しかった物を手に入れただけだよ」

「いつも言っているだろう。俺が選んだ相手じゃないと駄目だと」

「春稀君は誰とでも合うんでしょ」

「合うとは言ったが、勝手に組んでいいとは言っていない!」

ピノは鋭い目付きでジャックを見た。
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