❤️俺様外科医の溺愛、俺の独占欲に火がついた、お前は俺が守る

祐志さんは目を覚まして、泣いている私の顔を覗き込んだ。

「まゆ、どうしたんだ」

「祐志さん、良かった、ずっと眠っていたので、心配になりました」

「俺はあれぐらいじゃ死なねえよ」

「ごめんなさい」

「なんでまゆが謝ってるんだ」

「だって、なんの関係もない私を守って頂いて、感謝しています」

祐志さんはなぜだか怖い表情になった。

そしてぼそっと呟いた。

「関係ねえか」

「祐志さんは、確かに私の許嫁ですけど、佐伯さんにとっては、堅気の世界で夢を追って、
外科医を続けたくて、今の地位や名誉など、絶え間ない努力をして、掴んだんだと思うんです、それなのに、私なんかのために大怪我をして、外科医として休まないといけない現状を、
本当に申し訳なくて、謝っても謝りきれないです」

「俺はまゆと知り合った時、もう服部祐志として生きていた、許嫁のことは服部祐志の親父から聞いてたよ、今の時代、許嫁ってばかばかしいって思っていた、でもまゆと出会った時
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