❤️俺様外科医の溺愛、俺の独占欲に火がついた、お前は俺が守る
まゆの義兄はアメリカで仕事がうまくいかず、薬に手を出していた。

幻覚が出てきて、ひどい症状だった。

日本にいた時は、優しい、自分の立場をわきまえていた男性だったが、薬で精神が壊れていったのである。

薬物で義兄は逮捕された。

まゆの親父さんは相当のショックを受けて、義兄を戸籍から抜いた。

まゆはしばらく、目覚めることはなかった。

もうすこし、早くやつのことがわかっていれば、まゆを守ってやることが出来たのにと後悔した。

まゆはしばらくして目を覚ました。

「まゆ、大丈夫か」

「祐志さん、私、どうしちゃったんですか」

「怪我をして入院してるんだ」

「怪我?」

「大したことはない、早くマンションに帰ろう」

「はい、あのう、祐志さんが夜勤の日、実家に戻るのはいつでしたか?」

この時、まゆは事件の記憶を無くしていた。

人間は防衛本能が働いて、自分自身を守ると聞いたことがある。

俺にとって好都合だった。

「あ、それは無くなったよ、夜勤はしばらくないから安心しろ」
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