❤️俺様外科医の溺愛、俺の独占欲に火がついた、お前は俺が守る
「まゆが最後に俺を選んでくれるなら、俺はまゆを生涯守っていく」

「祐志さん」

私は祐志さんを愛している、でも、工藤さんを放っておけないのも事実だ。

私の気持ちはどこにあるの?

「しばらく、時間をください」

私はなんてひどい女なの?

祐志さんを傷つけて、工藤さんをあんな酷い目に遭わして、自分だけ幸せになんてなれない。

私はエレベーターで工藤さんの元に行った。

病室を覗くと、工藤さんは眠っていた。

工藤さんのベッドに近づいて、顔を覗き込んだ。

人の気配に気づいて、工藤さんは目をあけた。

私を見つめて、「まゆ」と言葉を発した。

「工藤さん、ごめんなさい、私のせいですよね、こんなに大怪我してしまって」

「なんのこと言ってるのか、わからねえ、それに俺はあんたをしらねえ」

「もう、遅いですよ、工藤さん、私のことまゆって呼んでるし」

私はニッコリ微笑んだ。

工藤さんは手を伸ばして、私を引き寄せた。

「まゆ」

工藤さんは私をギュッと抱きしめた。

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