旦那さま、初夜はいつになりますでしょうか?〜溺愛旦那様の艶事情〜

「あと2日って……」
「2日後は、俺の世界一大切な人の誕生日だろう?」
「――んん」

反応を示す前に唇を塞がれ、なんども唇を啄まれて思考を溶かされる。

そのまま横抱きにされ、ベッドに押し倒されて、より深い口づけをふたりで愉しむ。

「だからもう少し……キスで我慢する――」

よくわからないけれど……

「なら、……私も……」

誕生日は前々から休暇を取るつもりだったらしく『一緒に過ごそうね』と言ってくれていた。

なにか素敵なことが待っているんだろうか――

胸の底に芽生えた期待を膨らませながら、覆いかぶさってきた彼の首に腕を回し、甘い触れ合いに陶酔していく。
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