No. 1イケボ歌い手の正体は高音美少女でした。
 「お〜いっ。そこの可愛い女の子〜!」

 ふと、後ろから可愛い声が聞こえてきた。

 一回振り向いてみたけど、一瞬で誰だかわかんなかった。

 「無視するなんてひどくない〜?今振り返ったよね?」

 「ふぇっ!?」

 ちょんちょんっと服を引っ張られたから、転びそうになる。

 「やッ・・・」

 「わぁ、危なかった〜」

 咄嗟にぎゅぅと抱きしめられたから転ばずに済んだけど。

 こ、わかった〜〜!

 地面が近づいてくると同時に覚悟したもん!

 「ごめんねぇ。急に引っ張って・・・」
< 17 / 77 >

この作品をシェア

pagetop