No. 1イケボ歌い手の正体は高音美少女でした。
 七草が私のほおを軽くつねる。

 「いひゃい・・・!」

 「こらこら七草。美紅が痛がってるよ?」

 「うるさい・・・」

 隆に抱きしめられる。

 「大丈夫?ほっぺた赤くなってない?」

 「も〜!隆は子供扱いしすぎ!」

 隆はすぐ子供扱いしてくる・・・。

 私そこまで小さくないもん。

 「美紅は出せるのか?」

 「んぇ?女声?ん〜、一応女だし出せると思うけど・・・。イケボで歌いすぎて女声で歌えるかは分かんない」

 「みくちーはだしちゃダメ。ばれちゃうかもしれないでしょ・・・」

 七草は心配性だ・・・。
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