君と見た夢のような世界、それは切ないくらいに澄んで美しく

新しい仲間




「そうだ、
 こうして同じ部屋になることができたのも何かの縁。
 お互い、下の名前で呼び合うことにしないか」


 全員、話し終えたところで神倉さんがそう言った。


「まぁ、呼び方が全てではないけどさ、
 下の名前で呼んだ方が親しみやすいというかさ」


「そうだね。
 私もいいと思うよ」


 神倉さんの言葉に佐穂さんはそう言って大きく頷いた。


「僕も賛成です」


 佐穂さんに続いて鈴森くんもそう言った。


「俺も、それでいいけど」


 鈴森くんに続いて那覇もそう言った。


「私もいいと思う」


 那覇に続いて私もそう言った。


「よしっ、
 じゃあ、決まりっ」


 私たち四人の返答を聞いた神倉さんは無邪気な笑顔でそう言った。


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