何それ美味しいの?
こんな私にも彼氏はいる。

付き合い始めは社会人一年目のスイカの美味しい時期。
新人研修の時のグループワークで同じ班になった、同期で営業部門にいる青木亮太《アオキリョウタ》、現在25歳。

研修の後、打ち上げで話した時にお互い漫画と食事が好きだということで意気投合し、個人的に会うようになり、あれよあれよという間に告白され気がついたら付き合っていた。

付き合ってからは私の言わない性格が効してか喧嘩もなく仲良く日々を過ごしている。

亮太は社会人になったと同時に実家を出ているため、実家暮らしの私が週末は亮太の家で過ごすことが日課となっている。

亮太の家の鍵はもらえていないため、亮太の家に行く時には最寄りの駅まで迎えに来てもらい、一緒に家に行く。

もちろんお家デートばかりではなく、所謂デートスポットと呼ばれるところに行くこともある。
それこそ、旅行も何度も一緒に行った。

それでも別れることなく、3年付き合った。
些細な気になることはあるが所詮は他人と割り切れば目を瞑ってしまえた。
だから別れるどころか喧嘩もなかったのだ。
女の社会人の3年は大きいからこそ、友人の結婚を知る度に将来を考えてしまう。
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