百合の王子様④【完】


翌日の朝。

私は結局学校を休んだ。


あんなのを見せられて……


あ、そうそう。

昨日『私にはみんなと違った力を持っている』って言ったよね?

それはね?

実は、隠してたんだけど……私も美凪くんと同じ類に入るの。

ようするに、〝人間と吸血鬼の半吸血鬼〟。
自分が危機の時に力を発することができるの。



それにしても……心にポカーンと穴が空いた感じだ。

そのまま、学校に行かなくていい?

お母さんに言おうかな?


そう思ってる矢先、私の部屋のガラス戸からノックが聞こえた。


「っ!」




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