【書籍化・コミカライズ】鬼騎士団長様がキュートな乙女系カフェに毎朝コーヒーを飲みに来ます。……平凡な私を溺愛しているからって、本気ですか?
「帰り着いた家で、君が笑顔で待っていてくれると思えば、何だって出来そうだ」
「……何もしていないのに」
「君に助けられている人は、数限りないだろう……。領地の危機の時、遠目に見た君は、いつだって人のために精一杯頑張っていたから」
「えっ?」
そういえば、騎士団長様は領地に赴任したときから私のことを知っていたと言っていた。
あの時は、ただ何も出来ないのが嫌で、出来る範囲のことをしていたに過ぎないのに。
「でも、本当は屋敷で何もせずに、ただ俺が君のために与える全てを享受して、待っていて欲しいのだが……」
ふと浮かぶ、たくさんのドレスやアクセサリー、きらびやかで色とりどりな食事。
騎士団長様の贈り物は、きっと私には過分だ。