俺と、悪いことしちゃおっか?

♯4



それから半月ほどが過ぎた。


先日梅雨入りしてからは、ずっと雨の日が続いている。


私はと言うと、田村先輩たちに呼び出されてからも変わらず昼休みになると、須藤先輩を起こしに毎日保健室へと通っていた。


これ以上先輩のファンの人たちに目をつけられたらと思うと、保健室へと向かう足が竦んでしまうときもあるけれど。


何よりも私が行きたいから。


私が、須藤先輩に会いたいから。


人にどう言われようと、自分の気持ちを第一に私は今日も保健室へと向かう。


「須藤先輩。起きてください!」


私は、保健室のベッドで気持ち良さそうに眠っている先輩に声をかけるが……。


あ、あれ?

いつもなら、私が先輩の耳元で声をかけるとすぐに起きてくれるのに。


「スースー」


今日は寝息が聞こえるだけで、全然起きてくれそうもない。


こんなことは、初めてだ。


< 34 / 61 >

この作品をシェア

pagetop