君と付き合うまであと365日
なぜか行ったはずの芽依が教室の入口から顔を出し、にかっと明るく笑いかけてきた。



「今日、家行くね!莉斗の言う通り、そろそろ勉強しないとやばいし!明日からテスト前で部活も休止だから、毎日みっちり教えてね!じゃ、また夜!」



片手を上げた芽依は、そのまま今度こそ廊下をバタバタと走っていった。



「…ふっ」



不思議だ。


さっきまで胸に渦巻いていたイライラも自己嫌悪も嫉妬も何もかもが、綺麗さっぱりと消えてなくなった。


芽依は大切なものや人がたくさんいる。


だからその分、俺に向けられている笑顔が他の人にも同じように向けられていると思うと嫉妬もする。


だけどそれでもいい。


一緒に過ごしてきた時間は誰よりも俺が一番だから。


芽依にとって一番近くにいる存在は、昔も今も俺なことに変わりない。


そしてこれからも、誰にも譲らない。


だから嫉妬するけど、芽依はずっと俺の前で笑っていてくれればそれでいいんだ。
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