朝の光をあなたと感じて
「だって、ひやかされるのが恥ずかしい」

「それは俺を見られるのが嫌ってこと?」

純也さんは髪をセットする私を後ろから抱きしめた。

鏡越しで視線が絡まる。ドキッと胸が高鳴った。

彼は尖らせた唇を私の首筋に押し付ける。

「い、嫌じゃないよ。純也さんは私の素敵な旦那さんだと自慢したいくらいかっこいいもの」

「だったら、何でそんなこと言うんだよ」

「だからー、恥ずかしいだけなの。次の日まで言われるから……ちょっと、純也さん! ダメ!」

首に吸い付かれる気配を感じて、急いで彼の顔を押した。

見えるところにキスマークを付けられたら、困る。職場で何を言われることか……。

彼は私の手首を掴んで、手の甲に口づけをした。

「凛花、冷たい」

「からかわれることだけはやめて。それ以外なら、何をしてもいいから」

「わかった。じゃ、今夜は寝かさないから覚悟してね。明日は休みだから、いいよな?」

朝からとんでもないことを言われて、顔が熱くなる。

私は「いいですよ」と小さい声で返した。


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