センセイとわたしのただならぬ関係

第3章 デート、ではない⁉

 そして日曜日。
 まさに雲ひとつない快晴。
 まさに五月晴れだ。
 
 約束の場所に着くと、先生はまだ来ていなかった。

 えー、こっちは遅刻しなかったのに。
 そう思ってスマホを取りだすと、メールの着信が。

  〈そこの角を曲がったところに車
   停めてるから〉

 お、なんかスパイの指令っぽい。
 とたんにわくわくしてきた。

 で、言われたとおりに、ビルの狭間の細い道に入ると、ブルーメタリックのミニクーパーが停まっていた。
 これまた意外。
 ぜったい国産の軽だと思ってたんだけど。
 色は無難な白か黒で。

 運転席には、わたしに向かって片手を上げる、休日イケメン仕様の先生。

 黒のジップアップに白Tシャツにジーンズ。
 何気ないスタイルだけど、とても洗練されて見える。
 で、サングラスもよく似合っていて……

 あまりのイケメンぶりに、くらっとする。

 もし誰かにふたりでいるところを見られたら、と思っていたけれど、その問題は難なくクリアだ。
 今の先生を友達が見ても、まず気づかれることはないだろう。

 逆に、あの人誰、って追及されそうだけど。
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