イケオジ紳士は年の離れた彼女を一途に愛し抜く
宗ちゃんが折角プランを立ててくれたのに、こちらの都合で台なしにしてしまうなんて心苦しい。
「迷惑とは思ってないよ。俺はあかりちゃんもひまりちゃんも家族だと思っている。困ったことがあったら助け合うのはあたり前だよ」
宗ちゃんが味噌汁に口をつけて朗らかに笑う。
彼が着ているワイシャツとネイビーのスーツは、ひと晩経ってもシワひとつない。
仕立てのよさがひと目でわかるスーツをサラリと着こなしている宗ちゃんは、この古臭い家の居間でコンビニのおにぎりを頬張るよりも、ホテルのオシャレなレストランで焼き立てのクロワッサンとブラックコーヒーの朝食を食べている方がしっくりくる。
意を決してバッグの中にしまっていたジュエリーケースを取り出し、左薬指からエンゲージリングをはずす。
「ごめんなさい。指輪はお返しします。宗ちゃんは家柄がよくて上品で美人な女性と結婚する方がいいと思う」
エンゲージリングを収めたジュエリーケースをテーブルの上に置くと、彼が不機嫌そうに髪をクシャリと掻き上げた。
「俺はあかりちゃん以外の女性と結婚する気はないよ」
居間に宗ちゃんの凛とした声が響く。
「迷惑とは思ってないよ。俺はあかりちゃんもひまりちゃんも家族だと思っている。困ったことがあったら助け合うのはあたり前だよ」
宗ちゃんが味噌汁に口をつけて朗らかに笑う。
彼が着ているワイシャツとネイビーのスーツは、ひと晩経ってもシワひとつない。
仕立てのよさがひと目でわかるスーツをサラリと着こなしている宗ちゃんは、この古臭い家の居間でコンビニのおにぎりを頬張るよりも、ホテルのオシャレなレストランで焼き立てのクロワッサンとブラックコーヒーの朝食を食べている方がしっくりくる。
意を決してバッグの中にしまっていたジュエリーケースを取り出し、左薬指からエンゲージリングをはずす。
「ごめんなさい。指輪はお返しします。宗ちゃんは家柄がよくて上品で美人な女性と結婚する方がいいと思う」
エンゲージリングを収めたジュエリーケースをテーブルの上に置くと、彼が不機嫌そうに髪をクシャリと掻き上げた。
「俺はあかりちゃん以外の女性と結婚する気はないよ」
居間に宗ちゃんの凛とした声が響く。