冥府の女神のヤンデレ愛・妄想爆裂・古代メソポタミア神話

女神の裁定

＜エレシュキガルとの面会・裁定＞

冥府の宮殿に着くと、
死者の裁定を下す大広間に、
ネルガル神は連れて行かれました。

中央の高いステージに、石造りの玉座があります。
これから冥府の女神が、登場するのです。

ネルガル神はひざまずき、
どのように謝罪するか、頭の中で復唱していました。

香が焚かれ、いくつものろうそくが灯ります。

「エレシュキガル様のおなぁーーーーりぃ」
ナムタルが大声で、
この大広間全員が頭（こうべ）を垂れるように、合図をしました。
当然、ネルガル神も頭を垂れます。

「ネルガル神・・頭をあげなさい」
上から、エコーのかかった声がします。
ネルガル神は、その声の主を見上げました。