冥府の女神のヤンデレ愛・妄想爆裂・古代メソポタミア神話
ネルガル神は少し首をかしげていましたが、
目の前の少女を見て

「よかったら、どうぞ、
甘くておいしいよ」
ネルガルは、懐(ふところ)から、紙に包んだ乾燥ナツメヤシを差し出しました。

「ありがとうございます」
エレシュちゃんは、ひとつ取りました。

「もし、時間があれば、
話し相手になってくれるかな」

ネルガル神の瞳は、新緑の柔らかい緑です。
戦闘神なのに、穏やかで、
優しい・・

エレシュちゃんは、ナツメヤシを少しかじると、
強烈な甘さで、口がいっぱいになりました。

「少しだけなら・・・」
エレシュちゃんはそう言い、
ナツメヤシの木の側に座りました。

「君の名前は?」
そう聞かれて、
エレシュちゃんは、あわてましたが
「あの、エレと呼ばれています」

「そうかぁ。私はエラとも呼ばれているんだよ。似ているね」
ネルガル神は、微笑みました。

「ここの仕事は、大変なのだろう?」

「大変って・・?」
エレシュちゃんは、聞き返しました。
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