一期一会。−1−
いざ彩羽ちゃんを前にしたら、もう、
メッロメロ。

怒りなんてぶっ飛んだ。

可愛すぎて天使…いや女神だと思う。

気付いたら抱き着いて、あやって呼んで
いた。

いや、まぁ、集会サボった葵は後で
お仕置き確定だけど。

葵が僕の正体をバラすも、あやは
気持ち悪がるどころか受け止めてくれて。

“両生類”のことを神様からの贈り物とまで
言ってくれた。

本当に、あんな良い子、他にいないよ。

サラサラな黒髪をもち、人形みたいに
整った顔をした女の子。

どこか、儚げな雰囲気があって、思わず
目を引きつけられてしまう。

…葵は見る目あるなぁ。

間違いなく、あやに惚れ込んでいる。

それにしたって、あやにとにかくデレデレな葵が気持ち悪すぎた。

キャラ崩壊してるよ?

あんなニコニコ笑う男じゃないだろ。

“凍華”の名前はどこにいったんだか。

…だいぶ重症化してるよ。


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