高校生だけど、美術の先生を好きになりました。
しばらくは毎日泣いた。泣いて泣いて泣きまくった。
お葬式の時、先生のご両親に会った。
「あなたには未来があるから。この子を大事にしてくれてありがとうね」と泣かれた。
先生は、私のことを両親に報告はしていなかったが、残された未完成の絵のモデルはどう見ても私だった。だから察してくれたのだろう。
その絵をご両親はくれたから素直にもらって私の部屋に飾った。美化された私の絵を自室に飾る私はナルシストみたいだ。
私は記憶が薄れる前に、先生の似顔絵を描いてその隣に飾った。