大好きな先生と、月明かりが差し込む部屋で過ごした夜


「それ飲んだら、低い背と胸が大きくなるかも!あはははっ!!」


 私の細身の体形を見て笑ってる。

 優介も手で口を押さえて笑いを押し殺してた。


「だったらいいわね、うふふ……」


 目尻をピクピク痙攣させながら、私は作り笑顔を見せる。

 その表情のまま、私は弟の優介に手紙を差し出した。


「同級生の可愛い女の子が優介に……」


 私の言葉を断ち切るように、沙也加が手紙を強引に奪い取った。



 そして……



「女子からの手紙なんて、こうしてやるぅ~!」


 可愛らしい手紙と丸文字を見て、すぐに悟ったアノ子は行動に出た。

 叫びながら両手で手紙を掴むと、目の前でビリビリに破いて優介の制服のポケットに入れてしまう。


「俺に破った手紙を渡されても……」



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