【プロット】巻き添えで召喚されたので、異世界で天然酵母ベーカリー始めます!?

冒頭部分プロット

【第一話】
ベーカリーで働く高居梨里はオーナーに「天然酵母パンを作りたい！」と直訴したが、「コスパが悪い」と今日も却下された。
トボトボ帰宅中、竜巻が起こり、目の前で女性が竜巻に呑み込まれそうになる。助けようと女性の手を掴んだが、二人は強風に巻き上げられて意識を失った。
目を覚ましたら、西欧風ファンタジー小説に出てくるようなローブ姿の人々がいた。梨里と女性（倉田華音）を囲んで大喜びしている。
そこにバンベルク王国第一王子が現れ、豊満美女の華音に一目惚れ。彼女を「聖女様」と呼び、梨里のことは「こんな貧相な小娘は捨て置け」と放置した。
ローブ姿の魔導師がベルントと名乗り、「食べ物に害を及ぼす悪素を討ち滅ぼし、王子を助ける聖女を召喚するため、伝承通りに儀式を行ったが、手違いであなたも召喚されたようです」と説明した。梨里は元の世界に戻れないことを知ってショックを受け、ベルントは孫で第二騎士団団長のヴィルフリートに梨里を預ける。

【第二話】
ヴィルフリートは「私の所有する空き家に住むといい」と馬車で梨里を案内する。梨里は王国の歴史などを教えてもらい、ここはまさに中世ヨーロッパのようだと思う。互いの名前が発音しにくく、ヴィルフリートは「ヴィル」、梨里は「リリー」と呼ぶことに。
案内された家はヴィルの今は亡き妹夫婦の家だった。ある程度の食料品、金貨などが用意されていて、ありがたく思ったリリーは平たいパンでハムと野菜を巻いてラップサンドを作り、「お昼に食べてください」と渡す。この世界にそのような食べ方はなく、ヴィルは驚く。この世界のパンは平たく味気ないパンで、ちぎってスープに浸して食べるのが主流。
ヴィルが用意してくれた果物が多すぎてダメにしてしまうのが嫌で、リリーは果物で天然酵母を起こし、それで天然酵母パンを作ってベーカリーを開くことを思いつく。市場に製パン材料を買いに行ったが、外見の違うリリーは周囲の人に冷遇され、食材を売ってもらえなかったり、高値をふっかけられたり。
落ち込むリリーをヴィルがピクニックに誘ってくれた。互いの失った大切な人の話をして心の傷が癒される。

【第三話】
ピクニックから帰ると、家が荒らされ、天然酵母を育てていた瓶が割られていた。心配したヴィルが自分のタウンハウスにリリーを連れていく。そこでパンを焼かせてもらい、使用人たちと仲良くなる。使用人たちは妹を失って以来、大切な人を作ろうとしないヴィルを心配していたが、生真面目な彼が女性を連れてきたので喜んでいる。でも、リリーは自分の片想いだと思う。
王国の治安維持が任務の第二騎士団はヴィルの指揮下で犯人を逮捕した。そのとき差し入れのサンドイッチを持ってきたリリーを、犯人は「黒魔法使いめ！」と罵る。天然酵母液を黒魔法薬だと思われていることを知り、リリーは天然酵母で作った甘い香りのパンを振る舞い、誤解を解く。
数日後、店を改装してくれたヴィルにリリーが礼を言うと、ヴィルは「店に買いに来るお客第一号は私だ」と恋心を伝える。