3年後離婚するはずが、敏腕ドクターの切愛には抗えない
「なるほど、たしかに一理あるな」

「もちろんプレゼントしてもらえたら嬉しいですし、大切にしますよ。だけど、あくまでその人が選んでくれたものだからであって、欲しい物を欲しいだけ買ってもらえても私は嬉しくありません」

 理人さんが稼いだお金は自分のために使ってほしいとも思う。それだけ大変な仕事をしているのだから。
 しかしふと、これまでの理人さんの交遊関係を思い出して慌てて言った。

「あ、もちろんこれまで理人さんがお付き合いされてきた女性を咎めているのではありませんよ? それにプレゼントしたのは理人さんの気持ちですし!」

 つい思ったまま言っちゃったことを激しく後悔する。理人さんは理人さんなりに女性を喜ばせようと思ってしたことだと思うし。どうしよう、怒らせちゃったかな?

「それが悪いわけではなくてですね……」

 必死に言い訳をしていると、理人さんは我慢できなくなったように噴き出した。

「アハハッ! そんなに必死に弁解しなくてもいいよ」

 声を上げて笑いながら理人さんは続ける。

「野々花に言われて、これまでの自分の浅はかな行ないを後悔していたし。むしろ気づかせてくれてありがとう」

「えっと……どうしたしまして?」
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