太陽の王子様と月の御令嬢〜禁断の恋は焦ったい?〜
「ごめんね、マジェ……」

「別にいい」

「でも、いつも大変な思いしてるから」

「それはミスト兄とセスのせいだ。今日も絡まれたんだろう?夜にちゃんと言えって言っただろうが」

「私、言ったよ?」

「はぁ……もう普通に守らせてくれよ?何の為の公爵家だと思ってんだ」

「……」

「お前が一言言えば、俺が動けるのに」

「…………いらない」

「なら、あのクソジジイをさっさと説得しろよ!!ティアラはあのジジイの言う事を聞きすぎなんだッ」

「うーん……」


何故公爵家の令息であるマジェストがティアラの世話を焼いているかというと、それは国が出来た時まで話は遡る。

今のこの国を治めているのはソレイユ家だ。
しかしソレイユ家とフルムーン家は、元は一つの王家だった。

しかしある時から二つに分かれた。
ソレイユ家は表から国を守り、フルムーン家は裏から国を支える事となったのだ。

武道の道を極めたいと思ったのがフルムーン家の始まりだと言われている。
そしてそのまま国をまとめ上げる事を選んだのがソレイユ家である。

何故フルムーン家が王族ではなく伯爵を名乗っているかと言うと、単純にやる事が多くて面倒だから。 
爵位に全く興味がないのもそうだが、自分達には意味がなく要らないと思っている等々、色々な理由がある。

しかし、ソレイユ家がそれを許さなかったのだ。

フルムーン家は国と王族を守る代わりに。
ソレイユ家はフルムーン家を色々な面からサポートする。

フルムーン家は快適な環境で武道を極められる。
ソレイユ家は自分達と国を守っている。

今でも利害関係が一致している為、その役割は脈々と受け継がれている。

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