一途な黒川君に囚われてしまいました
心と心が触れ合う時
初めてキスをした夜は、なかなか寝付けずに、翌朝四時に目が覚めた。
蓮君はまだ寝ているようだ。
ゆっくり休ませてあげようと、忍び足でリビングへ行った。
すると、ダイニングチェアに私の昨晩着ていたジャケットがかけてあるのを目にし、介抱してくれた彼を想像すると同時に、優しいキスを思い出して、心拍数が上がるのを感じた。
彼が起きてきたら、どんな顔をしたらいいのだろう__。
逃げ出したいけれど、同居しているのだから無理な話。
何事もなかったように振舞うしかない。
蓮君のことばかり考えながら、シャワーを浴びた後に、朝食の支度を始める。
途中ため息が漏れてしまうが、それは彼を想ってのものだ。
だし巻き卵を作っていると、斜め後ろに気配を感じて振り返った。
「お、おはよう」
緊張からちょっぴり声が震えているのに気が付いた。
「おはよう」
蓮君は寝起きの頭で可愛い。
「旨そうな匂い」
玉子焼き器を覗いては、高い鼻で息をすんっと吸う。
蓮君はまだ寝ているようだ。
ゆっくり休ませてあげようと、忍び足でリビングへ行った。
すると、ダイニングチェアに私の昨晩着ていたジャケットがかけてあるのを目にし、介抱してくれた彼を想像すると同時に、優しいキスを思い出して、心拍数が上がるのを感じた。
彼が起きてきたら、どんな顔をしたらいいのだろう__。
逃げ出したいけれど、同居しているのだから無理な話。
何事もなかったように振舞うしかない。
蓮君のことばかり考えながら、シャワーを浴びた後に、朝食の支度を始める。
途中ため息が漏れてしまうが、それは彼を想ってのものだ。
だし巻き卵を作っていると、斜め後ろに気配を感じて振り返った。
「お、おはよう」
緊張からちょっぴり声が震えているのに気が付いた。
「おはよう」
蓮君は寝起きの頭で可愛い。
「旨そうな匂い」
玉子焼き器を覗いては、高い鼻で息をすんっと吸う。