故意な恋~ヤンデレ御曹司に戦略的に囲い込まれていく~


「御曹司…」

呆然と呟く私を見て、柏木さんは呆れたように溜息を吐く。

「…そんなことも知らずに、あの方と付き合うだなんて」

柏木さんの言葉に何も反論出来ず、俯く。

そこへ、さらなる衝撃が柏木さんの口から放たれる。

「あの方は将来会社を継ぎ、社長になる方です。それ相応の女性と結婚することになります」

「っ…」

「あなたとはそれまでの遊びのつもりでしょう。あの方との未来なんて期待するだけ無駄ですよ」
< 181 / 246 >

この作品をシェア

pagetop