黒川と私。

すると誰かが話しかけてきた。


「君、二年生の榊原美耶ちゃんでしょ?」


「えっ?どーして名前を...」


振り返ると男の先輩が三人。


「えっ、噂で聞いてたよりもかわいーじゃん。」

「噂?」


「目、おっきいねっ!!」

「目?」


「先輩方なにを(おっしゃ)る...私はただの高校二年生ですけど...」


「「「.........無自覚系...?」」」


無自覚?なんのことやら。


「あっ先輩方、三年一組の黒川って知ってますか?」


「「黒川...???」」

「...そんなやついたっけ?この学年に」


「えっ?たしかにいると思うんですが...」


「その黒川ってやつの下の名前は分かる?」


「えっと、涼爾(りょうじ)、だったと」


「知ってるか?」「いや、知らん。佐々木は?」「知らなぁ〜い」


なんで?三年だったよ。

ちゃんとピンも見せてくれたし、ここの学校の制服だった......

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