黒川と私。
黒川と私。
二人で母校の高校を訪ねた。
保健室に入り、呟いた。
「ここから始まったんだよね、私達...」
「あぁ、懐かしいな...
美耶の推しに間違えられて、めっちゃ熱弁してたよな(笑)」
「う...うっさいっ!
じ、自分だって?猫に対してめっちゃ甘々だったし!
あれは、可愛かったなぁ...」
「好きなんだから仕方ないだろ...」
「うん、まぁそうなんだけど...」
「いつか、俺達の子どももこの学校に来てほしいな...」
「...そうだね...ふっ...私達と同じような体験しちゃったりして...」
「面白いな、それ」
「でも、まぁ感謝だよね。この学校に入学できて」
その後も校舎のあちこちを回って見た。
校門の前に立ち、二人で言う。
「「ありがとうございました。」」
「これからも、ずっと一緒に生きていこうね。
元幽霊さんっ?」
「おぅ、元猫さん、よろしくな」
――END――