キミへの気持ちが消える前に
「火曜日早帰りなの?じゃあ、華が自転車で家帰ってきてここきたら俺と時間ちょうどいいかも。俺は火曜日7限だから。土日も空いてるからやるか」

「え、ありがとう!あと今日も急だったのにありがとうね」

「別に大丈夫。んじゃ帰るぞ、送ってくから」

「え、でもまだ明るいし大丈夫だよ?」

「そゆことじゃない、俺が送りたいから送っていくだけ」

「え、ありがとう……!」

少し肌寒くなった空を見ながら歩く。

「送ってくれてありがとう、気をつけてね!」

「こちらこそ」

実弘に手を振りながらバイバイする。

嫌いな勉強をしていたはずなのに何故か楽しく感じた1日だった。
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