『スカートが捲れた、その時ボクは…』絶対言わないでください!番外編
「伊田(いだ)くん、大丈夫?」


目を開けたら保健室のベッドの上だった


「軽い脳震盪かな?
でも病院行った方が安心かもね」


ベッドの横に保健室の佐伯(さえき)先生がいた


ボク…

記憶喪失かもしれない


って…

ここが保健室だって

さっきのが佐伯先生だって

わかってる


また目を閉じたら

真っ白な…

空じゃなくて…


「城田(しろた)先生!
私は被害者なんです!
だって、私のパンツ見たんですよ!」


カーテンの外から聞こえる声


「伊田は下心でスカートを捲ったわけじゃなくて
偶然見えてしまったわけで
それを蹴った菊池(きくち)が悪いだろ!」


そぉだ…菊池さん


目を閉じたら

真っ白な菊池さんのパンツが浮かんだ


「ハ?
じゃあ、私が悪いんですか?」


「相手は倒れたんだぞ
とにかく伊田の意識が戻ったら
伊田に謝れ!」


カーテンの外の様子は
記憶喪失のふりをした方がよさそうな気がした
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