太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
「だから今日はお前のベッドに寝かせろ。麻依の匂いと温もりが残ってるかもしれねぇからな」

「あぁ、そのソファでも麻依を愛しましたけど、どっちがいいですか?」

「いやぁん、諒のエッチぃケダモノぉ……つか、ソファでの出来事を詳しく教えろよ」

「いいんですか?きっとこれ聞いたら寝られなくなりますよ?」

「…顔に似合わずどんだけすごいことやってんだよ…オマエ…」

「俺はしてもらった方…あ、イヤ何でも」

「はぁ!?してもらった…ってお前…どーゆーことだよぉ…アレかぁ?…言えよぉ…」

「詳しくはピー入れて話しますから」

「おぅ!ピーは俺の想像力で脳内補完させてもらうからかまわないぜ!」

ビシ!と親指を立ててサムズアップする智さんに向かって俺は語り出した。


「俺、全裸の上に俺のワイシャツ一枚羽織った麻依の絵を描いてたんですけど」

「んまー、なんてハレンチな」

「ふ…ここからが肝ですよ。…そしたら、麻依のピーがピーで俺のピーもピーで、そしたら麻依がその姿で一生懸命ピーしてくれて…で麻依のピーがピーだったからピーやピーをピーして麻依が蕩けたところでピーなしでピーして……すげぇ気持ち良かったぁ……はぁ…思い出したらヤバ…ちょっとバスルーム行ってきていいですか?」


「ちょ…」

「…ね?寝られなくなるでしょ?ハハッ」

「……俺ホテル帰ろかな」

「それがいいですよ、一人の方がしやすいでしょ」

「バッ…何言ってんだよ…つーか、お前そんなことも言えるんだな…」

「まぁフツーに男ですから」

「アイツ相手にもそんななのか?」

「フ、それは内緒です」

「俺…ちょっと諒に抱かれてみたいわ…」

「俺が抱くのは麻依だけです」

「お前らがどんなセックスしてんのかすげー気になるわ。動画撮って見せろよ」

「嫌ですよ。あんなにウブで可愛いく恥じらうのに、綺麗で豊満な胸を揺らしつつ中では俺を求めて絡みついて離そうとしない、超絶妖艶で可愛すぎる麻依は誰にも見せません」

「なっ!くぅっ!それ、聞いたら余計見たくなるヤツじゃん!…………つーかさ…お前、話を盛るの上手いよな。さっきから煽られまくり乗せられまくりだぜ」

「はははっ、気付きました?」
わざとそういう言い方してたことに、やっと気付いたらしい。

「やっぱなー、ひとり夜祭りで盛り上がっちゃうとこだったぜ………で?さっきの話はどこまで事実なんだ?今の話も。まぁフィクションでもいーんだけど、ノンフィクションの方がテンションあがるしな」

「さあ、どうでしょうね。フッ」

つか〝ひとりよまつり〞って何だ?
…1人夜祭り…?
…ひとりでするってことか?

「それだけ教えろ、ホテルに帰るから」

あぁ、ひとり夜祭りで盛り上がっちゃう気満々っすね。

「じゃあ、ホテルに着いたらメールください。答えを返信しますから」


そして、智さんをタクシーで駅前のビジネスホテルへ送り返すと、早速『ホテル着いた、教えろ』とメールが来た。

ふ、早すぎ!
どんだけ聞きたいんだか…
ま、いいけど。

だから俺は正直に返したよ。

『話したのは全部事実ですよ。あ、他言無用でよろしく。ではあとはご想像におまかせします』とね。




――翌日

「諒、おっはよー」
事務所で1人コーヒーを飲んでいたら、智さんがスッキリした顔で挨拶してきた。

「おはようございます、朝からご機嫌ですね」

「いやぁ…諒のおかげで目覚めのいい朝を迎えたぜー。俺の想像力と脳内補完力はハンパねぇからよー」
と、ドヤ顔を見せながら人差し指で自分の頭をトントンとつつく智さん。


「ぶふっ……それは何よりです…」
コーヒー吹いちゃったじゃないですか。

「よぉーし、今日も頑張るぞー。まずは麻依に朝のご挨拶していっちょ戯れてくるか!」

「ちょ、俺を差し置いて何する気ですか!」

「麻~依ちゃあ~ん♪フフ~ン♪フ~ン♪」

「ちょー待って、智さん!」


俺…ソレイユに呼ぶ人選、間違ったかも…?

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