太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~

Happy Wedding!♪披露宴♪第二幕/side麻依

ふー…スイーツが美味しくてどんどん食べちゃった。

後から、諒の分まで食べちゃってごめんねって謝ったら、おいしかったもんね、止まらないよね、ってニコニコして言ってくれたんだ。
ふふっ、優しいなぁ。


「ではこれから友人有志によります余興に移らせていただきます。関係者の方はこちらにお集まりください」

という修さんのアナウンスで、わらわらと移動し始めた。

…なんか…あれ?ちょっと人が増えてない?ナナエマが言ってた人達かな?…ていうか何するんだろう…

なんて考えてたら、諒が席を立った。

「俺もちょっと行ってくるね。千紗さんと一緒にいてね」

「うん、わかった…」
え?諒も出るってこと?

「やっほー、来たよ。んふふ、まぁ楽しみにしてて?」
千紗が自信あり気にウインクすると、さっきまで諒が座ってた椅子に座った。



ほどなくして始まった余興は、お芝居というかコントというか。

ストーリーは、私がハクラー王国のお姫様で、ある日、何者か(ナナエマとライト建設の人達)に連れ去られてしまう。

それを『愛と笑いの戦士 ラブリーソレイユ』という女の子3人組(女性アイドルグループっぽいコスプレのひよりん、翔琉くん、福田くん)と『ソレイユ オーサ』(オーサ様コスの修さん)が助けに来た。

しかし失敗に終わり、困っていた所へ通りかかった、ソレイユ王国のプリンス 諒(タキシードの上にマントを羽織り、王冠を乗せた諒。とってもカッコいい!)が話を聞くと、一緒に助け出し、最後にめでたく結婚するというもの。

ていうか、私まで駆り出されるなんて聞いてなかったんだけど…


ちょい役でソレイユの各部所のスタッフが出てきてたり、そこかしこに笑いが散りばめられてて、とてもおもしろかった。

ただ、最後あたりで諒が私の口に小さなキャンディを放り込むと「プリンセス麻依、それを僕に口移しで…」とか言うから「はあぁぁ!?」って叫んじゃったけど、コソッと「話が進まないよ?」ってニヤニヤされながら言われて、おろしてある髪の毛で隠しながら何とか口移し…したけど…すっごい恥ずかしかったっ!もうっ!

それにしても、福田くん達ソレイユ陣とナナエマ達はいつの間に仲良くなったんだろう。後で聞いてみよう。
みんなで飲み会とかしたら楽しそう!



そんな楽しい余興の後は、また歓談の時間を取って、いろんな人達とお話しした。


森田社長、支社長、中沢元支配人ご夫婦、富山さんのテーブルでお話ししたら、皆さん揃ってソレイユスタッフの仲の良さに驚いていたなぁ。

特に社長は、諒の今の姿に喜びを隠せないようだった。
そうだよね、血縁はなくても伯父さんなんだもんね。
やっぱり諒はいろんな人達から愛されてるんだよ。


諒のお友達の成田さんと久保さんとお話ししたら「佐伯は顔だけで選ぶヤツじゃないのは知ってるから」って言ってくれたんだ。
諒のこと、わかってくれてる人達なんだなぁって嬉しかった。

あと「あんなにハツラツとした佐伯、初めて見た」って言ってたから、大学時代の諒がどんな感じだったのかを聞いたら「ただのくらーい真面目くん」だったって。ホントかなぁ?もっと聞きたいなぁ、諒の話。ふふっ。


私の大学時代の友達とアヤ&拓也は、諒がベッタベタの溺愛を隠そうとしない事に驚いてた。
そして私がそんな諒に振り回されている事にも。

諒は諒で、私の中学や大学時代の話を「それで?それで?」ってグイグイ聞いてた。ヘンな事言われないかヒヤヒヤしたけどね。


ソレイユの各部所のスタッフさん達との会話は、渡瀬さん、カナさん達からいじられながらも楽しかったな。ふふっ
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