秘め事は社長室で
プロローグ



宝石のような輝きを閉じ込めた、黒曜石の瞳がゆっくりと私を映す。
そしてその双眸が、瞬きの内に冷えたかと思うと──、


「ああ、“父さんの”秘書でしたか。これまでどうも、お疲れさまでした」


薄い唇から、嘲るような声色が紡ぎだされ。


その瞬間、頭の奥で、カァン!! と試合開始のゴングが鳴った音がした。






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